蓮香寺

長野五輪

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  • ドイツゲストハウス蓮香寺

    冬季オリンピックが長野に決定した時は、オリンピックの開催地に成りえたことでただ嬉しく感激をし、これからの私どもが住む街がどのように変貌するかを楽しみにしておりました。そして新しく作られる選手村は、当寺に非常に近くであることを知ってからは、オリンピックに関して私ながらに当寺として何かお手伝いができまいかと考えておりました。それから5年ほど経った平成8年、当寺のゲストハウスの話が持ち上がりました。長女敦子が以前勤め、お世話になった三菱商事の元長野支店長で、JOM(ジャパンオリンピックマーケティング)の常務をされていた方から、ドイツが日本的情緒のある場所を求めているので、貸していただけないかとの打診でした。その年の10月にはドイツからスタッフが下見に来られ、切なる希望によりその場で即断され内諾をし、このようになる機縁となったのです。

    国旗

    オリンピック期間中はもちろん、1ヶ月間「ドイツゲストハウス蓮香寺としてのべ5000人余のドイツ選手と関係者がこの寺を訪れ、さまざまな活動と交流がなされました。大活躍されたドイツの選手のみなさんも、この寺を利用したことを喜んで祖国に帰って行きました。

    また、このゲストハウスを運営されたスタッフが、帰国の折りには、畳の表替えから、床磨きをくまなくされ、お貸しする時以上に美しくしていただきました。私といたしましては、今まで、いやこれからもなかろうと思われる、たくさんの経験をさせて頂き、満足感を感じております。またこれも多くの善意ある人々のご助力をいただけたことと、檀信徒の皆様のご理解とご協力によりできたことと感謝しております。

  • 民間放送連盟賞娯楽番組部門 最優秀賞受賞

    オリンピックの1年前から撮影が開始され、スタッフの方のお話ではのべ30日、テープ100本、33時間分が撮影され、47分の本編に短縮するのが至難の業だったようです。

    準備期間中から、近くの中島新聞店に蓮香寺で働くケータリングの方が朝8時から深夜までドイツ料理を作りサービスしていた事や、ドイツのテレビ局が日本や蓮香寺についての報道、家族やお寺の関係者の方々がドイツ側からの要望に、協力を惜しまなかったことなど、数々のシーンが放映されました。

    長野放送 制作部専任部長 岩村陽一氏は、取材を終えて「自己の愛しいことを知るものは、他のものにも慈しみをかけねばならぬ」という仏教の慈悲の心を感じたとお話してくださいました。

    最優秀賞を受賞したことは喜ばしく思います。

  • 長野オリンピック終了直後の平成10年3月の浄土宗議会で審議され、浄土門主中村康隆猊下より感謝状が授与されました。

    「自坊をドイツのメディアに全面的に開放し、一山挙げて活躍する画像を非常に感動して見ました。電波に乗って日本の一寺院がすばらしい活動をそたのが、世界に流れたのです。これはすばらしい善行です」

    この意見発表者は北海道の選出の石山能之上人で、この度の感謝状になったのです。

    感謝状

  • 平成11年3月、ドイツゲストハウスで日独両国の友好に貢献された住職に、ドイツ連邦共和国から功労勲章が贈られました。

    3月5日、ドイツ連邦共和国、フランク・エルベ駐日大使が蓮香寺までお出かけ頂き、「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章の伝達式が行われました。来賓、寺の役員らの前であいさつしたくださったエルベ大使は、「勲章の授与は大使公邸で行われるのが普通だが、長野冬季五輪を成功させたみなさんに敬意を表すために参りました」と伝えられ、「住職と家族の控えめな優しさと、もてなしは今までの五輪では経験したことがないと選手から報告を受けている。ゲストハウスの良い雰囲気がなければ金メダル数世界一にはなれなかったと確信している」とおっしゃってくださいました。

    勲章は寺の宝物とし、ドイツのみなさんとは今後も交流を深めていきたいと考えています。

  • 平成10年7月、ドイツゲストハウス記念碑の除幕式が行われました。

    ※1998年2月7日から22日まで第18回冬季オリンピック長野大会が開催され、ここ蓮香寺にドイツゲストハウスが開設されました。

    ドイツ選手団を始め関係者が競技の緊張感を和らげ精鋭を養うことができました。

    選手は各々その実力を遺憾なく発揮し、優秀な成績をおさめました。

    そしてゲストハウスは両国交流の場となり、日独親善に貢献したことを記しおきます。

    平成10年2月

    ドイツオリンピック委員会

    会長 トレーガーワルター

    光明山崇要院蓮香寺

    住職 樋口誠順

  • 記念バッチ

    ドイツ勲章受賞記念バッチ

    ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章の受賞記念にバッチを制作致しました。

  • 毎夜、庫裏の大玄関は入りきれないほどの関係者でにぎわった。

  • 厨房の様子。みんな楽しそうによく働いていた。300人分の食器や道具は全部本国から船で運んで来た。

  • 庫裏の玄関から入ってすぐのビールカウンター。大好評だったドイツビール。これだけでも残してほしかったいう声もと後で聞かれた。

  • 蓮香寺より進呈したダルマに目を入れ優秀な成績を祝う。

  • フィギュア、ペアで銅メダルのシュトイヤー、ベッツェさん。華のある二人でした。着物を着ての記念写真。

  • 記者会見をする女子アルペン複合の選手。金・銀・銅とメダルを独占した。

  • 毎晩のようにメダリストが出るドイツ。夜には必ず住職からメダリストに記念品が贈られた。金メダルをとったバイアスロンチーム。

  • オリンピック選手村の副村長で、複合金メダリストの河野孝典さんが友人のドイツ人をつれてお茶室で談笑。

  • 着物が着たい!という希望で・・。
    ウェイトレスとして深夜遅くまで働いていたウィーン大学の女子大生。

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